- 菩提樹とは?
菩提樹とはお釈迦様が樹木の下で悟りを開いたその樹木を指します。
【お釈迦様が菩提樹の下で悟りの境地を開いたとされるクワ科の常緑高木】
仏教3大聖樹の1つとされ、マメ科とフタバガギ科の樹木とともに有名です。
上記写真画像はお釈迦様が悟りを開いた、まさにその菩提樹を移植した6代目の菩提樹です。
- 摩耶菩提樹とは?
古代中央アメリカで栄えたマヤ文明(下記参照)は有名ですが、その地区を中心とした地方では、古来より、この菩提樹や菩提樹の実を材料とした腕輪・ネックレスを身に着けていたと伝えられています。そのため、これらの人々は、これを身につける事により、災いを遠ざけ、幸福を招いたといわれています。また、お釈迦様の母親は、摩耶夫人(マヤブニン)という名で、地域は別ですが、同じマヤという発音であり、縁起が非常に良く、また、現在でも南米のシャーマン(術師)はネックレスや腕輪などの装身具においてこれらの材料を使用していました。このヤマモガシ科である摩耶菩提樹は常緑樹であるため、古来から年中衰えること無く、生命力の木として重宝されています。その生命力溢れる樹木の子(実)である摩耶菩提樹の実は生命力と長寿の象徴として非常に縁起が良く、近年、その所以から人々は装身具として身につけるようになっています。
マヤ文明
中部アメリカのメキシコ南東部メキシコ湾に突出する半島ユカタン半島付近現在のグアテマラ・ホンジュラスにかけて紀元300〜800年頃に最盛期を迎え栄えた文明。(紀元前4世紀〜紀元後16世紀)で、巨大ピラミッド・神殿・暦・数学・絵文字・石彫等の高度な技術を持っていたとされています。
- 天眼菩提樹とは?
人間には、本来第三の目があり、高徳な修行により、神の目を開眼することができるといわれています。そこで、この菩提樹の実に自然の三目に当たる目が、三箇所付いていることから、この菩提樹を身につける事により物事が良く見える様になり、災難から身を守ってくれるという言い伝えがあります。古代から、この第三の目が開眼すると過去や未来、遠くのもの、その他一般の人には通常見えないものが見えるようになると言い伝えられています。当方ではこの珍しいヤシ科に属する菩提樹の実を丸く加工したビーズを取り扱っています。
- 鶏冠菩提とは?(沙羅双樹とは?)
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只(タダ)春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏(ヒトエ)に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽(オウモウ)、梁の朱忌(シユウイ)、唐の禄山、是等は皆旧主先皇の政にもしたがはず、楽みをきはめ、諫(イサメ)をもおもひいれず、天下(テンガ)のみだれむ(ン)事をさとらずして、民間の愁る所をしらざ(り)しかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。(参考:平家物語/祗園精舎)
上記の通り、沙羅双樹は広く知られています。世界各地で沙羅双樹の木とされるものが異なります。日本・インド・東南アジア地域とで何れも異なります。日本では夏椿(沙羅の木)を、インドではフタバガギ科の木を、東南アジアではサガリバナ科の木を指しています。サガリバナ科の木に咲く花が鮮やかな紅色である為、当方では世界で初めてこの菩提樹の実を扱い、この実が鶏の鶏冠(トサカ)に似ているため、鶏冠菩提樹の実(鶏冠菩提)という名前を付けました。現在では鶏冠菩提または沙羅双樹の実として広く認識されるに至っています。なお、上記の平家物語に出てくる沙羅双樹の花の色は日本の夏椿の花を指すものと考えられています。さらに、この実は南米シャーマン(術師)においてもネックレスなどの装身具として使用され、人々の病気や不幸を取り除いていたことが伝えられています。
- 星月菩提樹とは?
木の実自体に自然のヘタとゴマの黒点がついています。このヘタの半穴を月とみなし、また、多数のゴマ黒点色を星とみなし、昔からこの実を星月菩提として貴重な実として扱ってきました。そして、1つの実の中に星と月を示して大宇宙を表現しており、これは仏教の考えに由来しています。実は硬く、虫は寄り付きません。余談として、中国文化革命時に各種類の木がことごとく切り倒され、現実的に収益が上がるバナナの木を植えたために、一時的に実の不足があり、なかなか入荷できなかったことも過去ありました。現在も自然破壊、換金作物の推奨、宅地開発などにより、この実の減少が危惧されます。
- 天竺菩提樹とは?
仏教のメッカにあたる唐天竺国(現インド〜中国)に当時の人々は修行または見聞をしに行きたいという願望がありました。しかし、何分遠国であり、過酷な旅のリスクもありました。そのために、当時は色々と想像を張り巡らせた人々が多くいました。その中で、当方は樫科の木の実である天竺の実で作り上げた腕輪などの紹介をしています。特に、原実は虫がつきやすいために当方が皮の部分で作成したものは虫がつかなくなり、問題を克服しました。
- 緬茄菩提樹とは?
茄子(ナス)の形をしたマメ科に属する珍しい実で、中国広州博物館に一粒飾ってあります。また、この実は昔から中国において、魔除け、長寿、幸福などからお守り等として用いられました。当方では緬茄商品お買いあげのお客様に緬茄の「いわれ/紹介文」を進呈しております。現在では東南アジアなどでの開拓による森林伐採から非常に希少な菩提樹の実となりました。
- 蓮子菩提樹とは?
一般的には蓮花の実を想像されますが、ここにいう蓮子は中国での蓮花に似た実で蓮子と呼ばれ、漢方薬として漢方薬材料店で売られています。漢方薬で用いられるものは乾燥によってひび割れたものや破損したものが多くあります。当方はこれら不良品を選び除き、良品のみを加工して作成したものを紹介しています。
上記は日本ではあまり知られていない菩提樹の実の云われのみをとりたてて取り上げました。その他上記の説明された菩提樹以外に良く知られている金剛菩提樹・花金剛菩提樹・龍眼菩提樹・虎眼菩提樹・鳳眼菩提樹・蓮華菩提樹などなどといった一般の菩提樹の実やその他の原実・木の実を非常に多数扱っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
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