地球に落下した隕石は次の3種類に大別できます。コンドライト(石質隕石)、エコンドライト(鉄質隕石)、パラサイト(石鉄質隕石)、この中の鉄質隕石の一種であるのがギベオンです。ギベオンは約4億5千万年前、現在のアフリカのナミビアの広範囲に落下したものと考えられています。ウィドマンシュテッテン構造が特徴です。近年ではギベオンの染色したもの等人工処理したものが市場で出回っているので注意が必要とされます。








リビアンディザートガラス(Libyan Desert Glass)とは日本では様々な名称で呼称されています。リビアングラス・リビア砂漠ガラス・リビアガラス・リビアグラス等等です。正式鉱物名はリビア砂漠産天然ガラスです。現在の多数説ではおよそ2500万年前〜2900万年前(年代に議論が有ります。)に現在のリビア砂漠付近に隕石が衝突し、地表のガラス質が一瞬のうち超高温・圧力により舞い上がり、冷え固まったものがリビアンディザートガラスと考えられています。しかしながら、反対説からは現在のところ隕石衝突であるならば、その衝突によるクレーターが見つかっていない、などの反論も有ります。但し、当方の私見ですが、リビア砂漠の下に巨大クレーター埋まっているものと推察しています。今後の研究に期待したいところです。(一部研究者による衛星を使用したリビア砂漠付近の巨大クレーターの存在が唱えられています。)いづれにしてもテクタイト・モルダバイトと同様に隕石が衝突したことにより生成された天然のガラスであることが現在の通説です。産出量はテクタイトと比べ、とても少なく、希少価値が有ります。色目は黄色半透明色または薄黄透明色が一般ですが、薄緑色や茶色など様々な色合いの原石が産出しています。この点、モルダバイトとは異なる点です。これは広範囲である為、衝突時の地球の地質成分が地域により異なる理由からきています。








テクタイト(tektite)とはモルダバイトやリビアングラス(リビア砂漠ガラス)と生成過程は同様で、隕石が地球に衝突し、そのすさまじい圧力と高温度により、周辺鉱物がガラス化した珍しい鉱物です。産地は東南アジア各地、アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア等で発見されており、地球の地表へ到達する隕石の極低確率から、量が限られており、希少性が有ります。モルダバイトやりビアンガラスとは異なり、黒色が特徴ですが、表面の隕石衝突で生じた独特の模様はモルダバイトと同様です。





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